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"歴史痛"の看板に偽りなし?戦国トリビアシリーズ【第四十二夜】

 




 戦国与太噺。導入部、となぜ素直に命名出来ない。(画像は斬?スピリッツより)

 

■三月三十日のトリビア

 秀吉の”軍師”として名高い竹中半兵衛。
 彼が言うには、秀吉の家臣で最
の武将は
       
加藤清正でも福島正則でもない。




”賤ヶ岳の七本槍”の武勲も遠く及ばない?
秀吉麾下で勇名を馳せた
将の存在。


 1579年(天正六年)の或る日、播磨国(現兵庫県)は姫路城城主に就いていた羽柴秀吉は家臣達の忠勤を労うため、酒宴を開きました。

 嘗ては尾張国・中村の百姓出身だった”猿”…――日吉丸も今ではトントン拍子に出世を重ねて”木綿藤吉”…筑前守の官職を拝命した、一端の戦国武将に栄達していました。

 その地位たるや、一国一城の主どころか…”戦国の覇者”織田信長の天下布武を担う、中国方面の軍団長です。
 彼の飛躍を支えたその麾下には、蜂須賀正勝・竹中半兵衛・黒田官兵衛・羽柴秀長といった智勇兼備の名将達…そして福島正則や加藤清正、石田三成に大谷吉継、小西行長といった若き驍将達が轡を並べており、織田家中でも随一の器量良しが揃って居ました。


 

 さすがは”人誑し”の面目躍如。調子乗んな市松っ。
 

 秀吉は杯を片手に上機嫌。宴も酣(たけなわ)となった賑やかさの中、家臣達を前に自画自賛。良い塩梅に酔っ払った家臣達も『三倍、いや倍にはなり申した!!』と自分達の働きに喝采を惜しみません。



 秀吉も調子に乗って、織田信長の覚えも目出度い羽柴軍団の働きを褒め称えたものでしたが…―――その空気に水を差す、死期も間近かと思うほど蒼白い顔をした優男が一人。


 


竹中半兵衛は空気を読めない、いや読まない。
 


 …和気藹々だった場の空気が予想外の反論に硬直し、その静寂が不穏に変わって行ったのは言う迄もありません。
 蜂須賀正勝や羽柴秀長は悪夢の様だった撤退戦『金ヶ崎の退き口』を秀吉と共に生き抜きいた朋輩ですし、後に”賤ヶ岳の七本槍”筆頭として名を馳せた福島正則や加藤清正も、まだまだ血気盛ん。

 ここ数年は病魔に冒され、ぱっとしない存在になっていた軍師殿に駄目出しされてはさぞかし癪に障ったことでしょう。



 『何を言うか!!』と、空気を読めない…否、読まない天才肌の軍師殿に秀吉が反論したのも無理はありませんが…それでも尚、半兵衛は引き下がりません。

 


去年討死した羽柴家最強武将、殿はもうお忘れか?
 

 この言葉が出た途端、宴の雰囲気…そして半兵衛の放言に憤懣やるかたない様子だった秀吉以下、家臣達の意気もすっかりと消沈してしまいした。宮田喜八とは、それだけの働きを為した武将だったようです。


 

宮田喜八さえ生きてりゃ、後々の豊臣家もあんなに凋落しなかったものを。

 


 『豊臣秀吉の家臣』というと、有名どころでは蜂須賀正勝や竹中半兵衛、加藤清正や福島正則、石田三成といった名前が思い浮かびますが…正勝と半兵衛は1567年(永禄十年)、織田信長が美濃国を攻略する前後からの付き合いですし、清正らが活躍するようになったのはそれよりずっと後の事です。
( ・(,,ェ)・) それに、蜂須賀正勝と竹中半兵衛はあくまで”寄騎”…信長直属の家臣であり、秀吉からみると彼らは『本社からの出向社員 兼 見張り番』だったのではないかという説もありますので、そうなると”秀吉の家臣”じゃないんですよね。

 そんな秀吉がまだ身分も低く、正勝たちの協力が得られなかった小身の頃から従った古株の家臣達…その中でも特に”武勇絶倫”と讃えられたのが、半兵衛が言った宮田(みやたきはち ????〜1578 光次・喜八郎)です。


 江戸時代の軍学者・山鹿素行
(やまがそこう)が秀吉創業の功臣として選出した『羽柴天王』の中でも勲一等、筆頭格とされたのが宮田喜八ですが…彼がいかにして『太閤の臣に宮田喜八とて武勇第の人あり(老人雑話)』と謳われたか、その生涯や経歴については残念ながら殆ど判っていません。
( ・(,,ェ)・) なお、『羽柴四天王』の他三人は神子田正治・尾藤知宣・戸田勝隆ですが、尾藤知宣の弟・宇多頼忠の娘が真田昌幸の正室・山手殿だという説があります。

 秀吉が近江国長浜城城主となった1573年
(天正元年)に250貫、秀吉が播磨国姫路城に移ってからは5千石
(一説には七千石)の所領を得る出世を果たした、ということくらい。
( ・(,,ェ)・) この宴会が開かれた1579年頃の福島正則が200石、加藤清正は170石、大谷吉継が150石ほどでした。
 一石は十升、一升は十合。天正頃の一石は現在の貨幣価値でだいたい8万円から10万円ほどであり、戦国武将が領地から得られる平均的な収入が約60%くらいだったのですから…えーっと、福島正則が年収960万円くらいだったのに対し、喜八は年収二億四千万。


 そして1578年
(天正五年)五月、織田家に叛旗を翻した播磨三木城城主・別所長治との戦いでしたという最期が語られるばかりです。



 赤髭が思うに、彼の功績が余り世に伝わっていないのは…喜八が早くに討死を遂げてしまった為に宮田家が
落してしまい、その業績を語り継ぐ子孫が繁栄しなかったせいでしょう。
 幾ら喜八が半兵衛に讃えられる大活躍を為そうと、五百年後にその生き様を伝えた記録や末裔が残らなければ…平成日本がいくら未曾有の戦国時代ブームであっても、私達には知る由がありません。


 宴の席で雁首揃えていたであろう秀吉の家臣達が誰一人と反論出来なかった稀代の猛者でありながら、戦国乱世の桧舞台より立ち去った後は歴史に埋没してしまった宮田喜八。

 もし、彼が長く秀吉家臣として活躍していたら…福島正則も加藤清正も、ひょっとしたら真田幸村すらも、その後塵を拝し続けて―――逆に、歴史の
に埋もれていたかも知れません。


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 それでは、今後とも宜しく御贔屓の程お願い申し上げます。

    赤髭公ばるばろす。

  
 
  • 赤髭公ばるばろす。
  • 2016/11/23 8:53 PM
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