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"歴史痛"の看板に偽りなし?戦国トリビアシリーズ【第四十一夜】

JUGEMテーマ:コラム




 戦国与太噺。導入部、となぜ素直に命名出来ない。(画像は斬?スピリッツより)


■十月六日のトリビア

 問題に対して打つ手段が無いことをいう慣用句
 『手立てがない』。実はこの
"立て"とは
 
合戦の際に足軽が使った盾のことである。



■ファンタジー世界の騎士は御用達なのに、
 戦国時代の武将はなんでアレを持っていないのか?


 
『西洋や幻想世界の騎士や戦士は頑丈そうな鉄の盾を携帯してることが多いけど、なぜ日本の武士ってを持っていないの?

 はい、ごもっとも。
( ・(,,ェ)・) 最近、トリビアと銘打っておきながら本家HPに読み物として掲載できるようなクオリティで正直もったいない長文ばかりが続きましたので、今宵は軽く読み流せるような文章をご案内する予定です。肩の力は抜いて結構ですが、腰の刀は抜かないで下さい。


 最近の戦国時代ブームで注目されるようになった戦国時代の当世具足、またそれ以前から主に家庭用ゲームのRPGなどで子供達の憧れでもあった勇者たちが身を守るために装備する鉄の鎧や兜。
 戦国時代系のドラマや漫画、ゲーム情報掲載紙などを御覧になって、こんな疑問を持たれた人は結構な数いらっしゃるのではないでしょうか。


 
        

 実は、あんまり使い勝手が良くなくて出番が乏しかっただけで、上記イラストの様な足軽用の楯というものは日本の合戦史上にもちゃんと
在はしていました。

 川中島の合戦や長篠の合戦、関ヶ原の合戦などの情景を描いた屏風絵などを見ると、戦場で並べられている長方形の板の様なものがそれで、大楯
(おおたて)と呼ばれるものが主でした。
 大楯は幅が50cm、高さが150cmほどの硬い木材で出来た楯で、裏に自立できる様につっかえ棒の様な支え
(撞木)があり、最前線で戦う足軽が敵の弓矢から身を守るために背中に担いで移動させ、衝立の様に設置して進むものです。

 一枚や二枚、立てかけても大した防御力は期待できないため、複数枚を並べて立てかけることで簡易の矢避け要塞を作ることに利用され、横一列三枚が基本。この並んだ上体の楯を
(かいだて)、わざとちぐはぐに並べて隙間を作り、攻撃用の出撃口を作ったものを『めどり羽(は)』と呼びました。

 戦場の主戦力だった足軽や雑兵がまだ白兵戦を担当していた平安時代末期から鎌倉時代前期には大いに用いられ、これに対して個人用の楯…横幅が40cm、縦幅が50〜60cmの手持ち楯も大いに重宝されました。
 まだ槍や薙刀などの長柄武器が登場していない時代、太刀を抜いて戦場を駆け抜けていた足軽達にとってこの手持ち楯、『
(てだて)は貧弱だった鎧よりも重要なものであり、これが無いと迂闊に戦場に出られないため、問題や障害に対して有効な手段がないことを示す慣用句である『手立てがい』という言葉の語源になったという説もあるようです。

 

   
  
 

 しかし、足軽の必携装備だったこの手楯も戦場の兵法が大きく様変わりした鎌倉時代中期頃より重要性が薄れ、戦場では省みられなくなっていきました。
 それまで白兵戦を担当していた足軽達がこぞって弓矢を撃つようになり、両手がふさがってしまったこと…――そして、この程度の木製楯では構えたところで雨霰と射掛けられる鏃を防ぐことが出来なかったからです。
( ・(,,ェ)・) 投石くらいなら十分防げたでしょうが、日本の弓矢攻撃はモンゴルの騎馬民族譲りな非常に強いものです。鉄製でもきっと、手持ちの楯じゃ勝負にならなかったでしょうね。

 さらに、戦国時代の到来により鎌倉時代以来の弓矢も更に進化、破壊力に磨きが掛かり…一人前の足軽であれば、立てかけて置いた畳三枚を余裕で貫通するようになります。おまけに、長さ6mを超える足軽槍が戦場の主戦力となり…ついで火縄銃が登場したことにより、楯の存在価値はほぼ
ゼロになってしまいました。
( ・(,,ェ)・) とくに火縄銃の登場は、楯だけでなく西洋の鎧や兜にまで致命傷でした。いくら鍛冶屋が頑張って分厚い鎧をつくっても、至近距離から火縄銃を喰らえば貫通してしまうようになったからです。ファンタジーRPGの主人公達や、『魔界村』のアーサーが着ているようながっちがちの全身鎧が戦場の表舞台より消え去ります。


 そうして、時代が進み…平和な江戸時代や明治維新を迎える頃には、無くては手立てがうてないとまで信頼された『楯』の存在感は完璧に忘れ去られてしまうことになるのです。
( ・(,,ェ)・) さて、今回は短文でお茶を濁しましたが…次回は読み応えのあるものを掲載します。―――いえ、今回の更新に長いコラムが間に合わなくって手立てが無いからこんなの書いたとかそんな決して(ry

 次回更新は10/9〜10/10の予定です。乞う御期待!!

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■赤

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