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"歴史痛"の看板に偽りなし?戦国トリビアシリーズ【第三十三夜】

JUGEMテーマ:コラム


戦国与太噺。導入部、となぜ素直に命名出来ない。(画像は斬?スピリッツより)



■二月二日のトリビア

 持ち前の器量と度胸で天下を獲った『太閤』こと
 豊臣秀吉。その智恵は犯罪捜査にまで
        発揮され、盗事件を見事解決している
。  



■器量天下一、太閤殿下若き日の安楽椅子探偵

 さて、今年もはや暦が一ヶ月終わり気づけば二月。年度末が近づき、学徒の方は一年間の学業の集大成、社会人の皆様は新たな一年へ向けて業務に勤しんでおられることでしょうが…。


 先月、当ブログは開設以来初となる月間7,000Hitを達成いたしました。

 これも読者の皆様方による御贔屓のたまものと筆者も歓喜ひとしおだったのですが…――少々分析などしてみたところ、やはり戦国時代に幕を降ろした難波の太閤殿下は偉大なのか…『豊臣吉』に関連する検索で御覧になられた方が非常に多かった模様。
( ・(,,ェ)・) ここ数ヶ月程度の傾向ではなく、ずーーーっとなんです。特に多いのは『豊臣秀吉の性格』で検索された方。当ブログのこの記事が特に人気でした。さすがは上司にしたい戦国武将No.1の人誑し、没後三百年強が過ぎても戦国時代Fanの心を魅了してやまないようですね。



 そこで、今日は日頃の御愛顧に感謝いたしまして、『豊臣吉』に関するエピソードをひとつ御紹介。
 まだ織田信長の元で"猿"と呼ばれていた身分卑賤の頃、持ち前の器量を発揮し名探偵コナンばりに難事件を解決した太閤殿下のドヤ顔を御覧下さいませ。

    

 1563年(永禄六年)、秀吉二十七歳の秋。
 今川義元を桶狭間の合戦、奇跡の大逆転で討ち取ってから三年、織田信長は精力的に軍事活動を展開。特に舅・斎藤道三ゆかりの国である美濃(現岐阜県南部)を支配下におさめるべく、当時の支配者であった斎藤龍興と影に日向に争いを繰り返し、信長の命を受けた家臣達は夜に日を継いで働いていました。


 そんなある日のこと、信長の馬廻りだった福富(ふくずみひでかつ)が評定を終えて退席しようとした際、自身の刀の付属品である笄(こうがい)が紛失していることに気づきました。
( ・(,,ェ)・) 馬廻り(うままわり)、と聞くと馬の世話をしてる身分低い人というイメージがありますが、信長の馬廻りとは公設秘書の様なもので大変な部署です。後の堀秀政や森蘭丸の先輩、といえばわかりやすいでしょうか。


 当時は大殿の御前会議である評定の前には、刀の大小は他の同輩達と一緒に、部屋前の廊下に並べて置いておくのが定石。

 間違えて誰かが持っていったなら刀ごとなくなるはずですし、なにより秀勝の笄は金製の柄に見事な雲竜の彫り物が施された立派なもので、『福富平左衛門尉の金龍の笄』と言えば、誰でも知っているものでした。




 こういうとき、真っ先に疑われるのは人望が薄くパッと出のり上がり者。この条件に該当し、同じ評定に参加していた人物には当然ながら疑いの目が降り注ぐことになります。

 誰かだなんて言う必要もないですよね、草履取りからトントン拍子に出世し、しかも上司に取り入る心理戦に長けていた秀吉です。いちばん同僚に嫌われるタイプですので仕方ないでしょうか。



 ――さぁ、誰も面と向かっては言いませんがあっちの影でひそひそこっちの影でボソボソ。日に日に秀吉の悪評が家臣達の間に広がっていきます。別に盗った証拠もないのに、このままでは下手人となってしまいます。

 そして上司は誰あろう…戦国時代で最も、規則や掟法に厳酷なあの織田信長です。
 幾ら気にいられてるからって、このままじゃマズイ。信長様が短気を起こした日には叩ッ斬られてしまう。



 …そう考えた秀吉が取った行動は、真犯人を捕まえることでした。あれこれ言い訳するよりも話が早く、確実に信頼を取り戻すたったひとつの鮮やかな方法です。しかも、そこは智恵者たる秀吉の面目躍如…安楽椅子探偵を地でいく方法です。
( ・(,,ェ)・) 『安楽椅子探偵』とは、現場に行かずに椅子に座って、現状証拠と推理だけで事件を解決するタイプのミステリのことです。某コナン君ではなかなか御目に掛かれない種類の、筆者のセンスを問われるものですね。




 『いったいなぜ福富秀勝の金龍の笄は盗まれたのか。

 自分で使う? いや、あんな織田家中でも有名なものを自分の刀の鍔に挿した日には、一目瞭然に判ってしまう…そうではないだろう。

  となれば、売って金に換える利目的が狙いに違いない。

 人知れずに売りさばく必要がある。金に換えるのならば織田家と付き合いのある商人は避けて…おそらくは市井の一商家へ、こっそり持ち込むのではないか。』



 秀吉の頭脳は明晰に動きました。
 下手に家中の調査などせず、まっさきに織田領下でも随一の貿易港都市だった津島へ赴き、地元の大店から小売店舗主まで余すことなく足を運んで、懇切丁寧に説明します。


『これこれこういう理由で、恐らく近いうちに金龍の笄を売りに来る、もしくは質入に来るものがあるはずだ。
 もし来たら、直ぐには買い取らずにわしへ連絡して欲しい。御礼として金子・十両(約260万円!!)を差し上げよう。』


 もちろん、当の秀吉にそんな大枚をはたく金はありません。

 
ですが、真犯人が捕まればそれくらいの褒賞は手に入るはずです。そして、信頼よりも金で動くのが戦国の世も平成の世でも商人の常、ほどなくして秀吉のもとに『例の金龍の笄を売りに来た者がいる』と通報が入りました。


 秀吉が、その者を引ッ捕まえて金龍の笄を取り戻し信長に突き出したのはいうまでもありません。人の心理を見事に突いた、後の人誑し・豊臣秀吉ここにありといわざるを得ない、あざやかな作戦勝ちでした。



 そして、転んだらタダでは起きないのもまた豊臣秀吉一代のケレン味。

 信長に拝謁した秀吉はひれ伏したまま涙に暮れ、今回の盗難事件で自身が容疑者になった屈辱を訴えます。



 『こたびは、拙者が身分も家中も貧しいばっかりに盗人の濡れ布を着せられるはめになってしまいました。

 私は信長様に誠心誠意、忠義を尽くしてお仕えしているのに…こんな念で、くやしいことはありません!!!』



 さすがの第六天魔王も、この哀訴には気の毒に思ったのか…後に秀吉の元に報奨金として金子・百両(約2600万円!!が下賜され、

 さらに知行百貫(年間約一千万円の米収益がある土地)が追加されることになりました。

 


 後の太閤豊臣秀吉、他人に百倍する機転と器量の持ち主であることを広く織田家中に知らしめた御話です。
 

戦国時代の知られざる秘話やためになる格言、知識を得たい人は
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■赤

http://akahigetei.weblike.jp/main.html

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