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"歴史痛"の看板に偽りなし?戦国トリビアシリーズ【第二十六夜】

JUGEMテーマ:コラム


 

戦国与太噺。導入部、となぜ素直に命名出来ない。(画像は斬?スピリッツより)


■五月二十六日のトリビア

 『戦国の覇者』織田信長と十年に渡って戦い続けた
 不倶戴天の敵・浄土真宗願寺派。
 
    その中興の祖である蓮如と一休さんは仲の良い友達だった。  



■戦国時代きっての腕利き伝教者と、高名な禅僧の俗世ちっくな関係。


 1570年(元亀元年)から1580年(天正八年)までの、十年間。


 …『第六天魔王』、旧来の常識をことごとく覆して戦国時代に覇を唱えた乱世の改革者・織田信長の天下布武を十年遅らせたと言われるこの十年間は、信長に続いて日本の指導者となった秀吉・家康に『信仰って怖ぇ…。』と強く痛感させ、その二人が後に宗教関係にかなり強い束縛をかけることになる教訓となりました。
 さて、その原因は何d(ポーン!!♪ はい赤の○○さん)


 はい、そのとぉーり。『本願寺』、大変結構ッ。( -(,,ェ)-) アタック25ネタをひっぱるな赤髭。


 ある意味、武田信玄より上杉謙信より織田信長にとって脅威であり、宿命の敵と言っても良かった『戦国時代最大の武装宗教団体』、浄土真宗本願寺派との戦いが火蓋を切り、そして終を迎えたのがこの十年間です。

 この十年間の間に織田信長が失った親族と家臣、願いましては。

―邨察織田信広
弟・織田信興
D錙織田信治
つ錙織田秀成
ソ招残錙織田信成
(註・フィギアスケートのあん人じゃなく。(言われんでも判るわ常識的に考えて)
全幅の信頼を置いていた重臣・森(もりよしなり。森蘭丸の父)
織田家の先駆けに常にあった猛将・坂井(さかいまさひさ)
信長の信頼を得ていた能吏・原田
織田家での『猛将総選挙』で一位を取った"槍林"こと林(はやしみちまさ)
美濃三人衆の一角・氏家卜全(うじいえぼくぜん)
信長をして『え、あいつが裏切ったの!?』と驚かせた重臣・荒木
(注・村重は死んでませんが本願寺と通じて謀反を起こし武将生命は絶たれたため)
信長寵愛の小姓から武将まで出世した紅顔の美形武将・万見(まんみしげもと)



 …そろそろ数えるのはやめましょうか。


 兎に角、存命ならば織田政権の重要な席にあり、後の織田家が本能寺の変に遭遇した時に健在であれば秀吉の織田政権簒奪もたやすくはなかったであろう信長の重臣・武将達がこの十年間で、名のあるものだけでもこれだけ死んでしまったわけです。





 それにしても。なぜこれほどまで長年に、戦国時代最強大名として乱世に君臨していた織田信長に真っ向切って本願寺は戦いけられたのでしょう?


 
…詳しく話すと文章が冗長になるので(もう充分なっとるわい)手短に話しますが…。


 もともと浄土真宗でもそれほど強い勢力でもなかった本願寺派をこれまでの大武装勢力にまで発展させたのは、戦国時代直前に登場した(れんにょ 1415〜1499 信證院という高僧です。

 蓮如は浄土真宗の教祖・(しんらん)直系の子孫であり、信長を『法敵』と糾弾し、門徒衆に『進む者は極楽、退く者は無間地獄に落ちる!!』と檄を飛ばした石山本願寺の門跡(けんにょ)の高祖父(曽祖父の父)にあたります。


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 ぇ。

なんで坊さんなのに、堂々と子供作ってるんだこの破僧ども』って?



 浄土真宗はそういう義だから問題はありません。

もともと浄土真宗は鎌倉時代、やはり新興宗教だった浄土宗の開祖・法然(ほうねん)の弟子だった(しんらん)がある日、


 『…あれ? 良く考えたらおかしくね

 仏様の教えをちゃんと信仰して、戒律を守って、毎日善行を積んで慎ましやかに暮らしてる人が死んだら極楽行けるのは、当たり前じゃん。

 阿弥陀如来様は世の中の衆人総てを極楽に導くって誓ってたんだろ?仏様の御慈悲は無限なんだろ?

 それじゃあ、人でも『御願いします』って頼めば、極楽に導いてくれんのが本領じゃなきゃいけないはずだろ?』 



 と、悟りを得て開かれた「戒律のない」宗教だったので、普通に妻帯も認められていればお酒も呑めるし肉食も出来るし、子供も作れました。

 このおかげで、他の仏教宗派の最高責任者が師から弟子へと引き継がれるのに対し、浄土真宗は親から子へと世襲することが出来たのです。



 閑話題。

 で、この蓮如というお坊さんが越前国(現福井県東部)から加賀国(現石川県南部)越中国(現富山県)と北陸諸国を行脚してまわり、


『悪人で結構、凡愚で結構。

 良えか、一人で頑張ってもしゃあないで。

 他力本願ちゅうてな、『南無阿弥陀仏』とひたすら唱えてりゃあ、死んだら極楽行けっから。』

( -(,,ェ)-) なむあみだぶつ。よく聞く言葉ですが、「けて阿弥陀様!!」っていう意味です。身も蓋もないですね。

 と、学のない一般庶民に判りやす過ぎるにもほどがある布教活動をした結果、北陸地方で浄土真宗は大流行!!

 多数の信者を得て、本願寺はいつのまにか浄土真宗の下っ端からみるみるうちに最大派閥へとのし上がります。


 そして戦国時代には、蓮如の子孫が藤原家と猶子(ゆうし。家督相続権のない養子)関係となったり、本来であれば皇族や貴族出身の宗教指導者が名乗れる『(もんぜき)の称号を与えられるまで出世したのです。




 で、この蓮如さんですが…。

 どうやら、あの『一休さん』ととても仲がかったらしく、面白い話が幾つか残されています。



 先夜にお話した通り、一休さんは禅宗の最高峰・臨済宗大徳寺の住持を勤めていながら盲目の女の子に熱を上げたり子供産ませたりと自由奔放すぎる人だったのですが…蓮如さんも負けてません。


 実に五人の正妻を持ち、判っているだけでも十三男十四女




 …もはや漢字で書くとわけわかんないですね。

 早く言えば、嫁さん5人に合計27人も子を産ませた…最後の子供は八十一歳でつくったとかいう、どこの加藤鷹ですかと言わざるを得ない人でしたので、そこらへんは変態同士(今何て言った浄土真宗門徒の赤髭)意気投合出来たのでしょう。

 そんな戦国時代初期に輩出された二人の怪僧ラスプーチン、往年の加藤茶&志村けん並みに息があった二人のエピソードを二つほど御案内しましょう。


■坊主が屏風に上手にうまいこと書き込んだ
 ある日のこと。京都の町に住む商人が有名な絵師に大枚を叩き、それはそれは見事な『馬の屏風絵』を書いてもらいました。今にも屏風から抜け出て来そうな勇躍感のある、素晴らしい馬の絵です。


 屏風から飛び出しそう…といえば!!


 その商人は欲を掻いたか、さらにこの屏風絵の価値を高めようと、ある人に揮毫(きごう。絵や額などに、名のある人物や高僧が一筆入れた賛のこと)を頼むことにしました。

 それを頼まれたのが誰あろう、あの一休宗純禅師。



 屋敷に招かれた一休さん、さっそくその絵を見るや…筆をふるって、惚れ惚れしそうな字力でバシっと墨跡を決めてくれました。

 そこらへんは頓知とウィットが利いた悪戯好きな破戒僧、予想通りの賛なんか入れません。



じ ゃ げ な 』( 意訳 / これは馬だね!!
 


 中国の偉人の言葉とか名のある詩人の歌とか御経の一説とか、かっこいいのを期待していた商人が吉本興業もかくやと言わんばかりの勢いでガックリきたのは言うまでもありません。


 『ちょ、ちょちょちょっと一休禅師!!
 面目に揮毫してくださいよ!! どこからどうみても馬の絵の屏風に"これは馬だね!!"とか書かれてもッ!!!』





 慌てる商人の顔を見た一休さん、笑いながら

 「わかった、わかった。
 わしのツレに浄土真宗本願寺派の蓮如上人ちゅうのが居るから、そいつに一筆入れて貰え。これがフォローできるようなのを。」

 とセンタリング。



 数日後、商人の屋敷に招かれた蓮如。
 『これは馬だね!!』と友人が一筆いれた馬の屏風絵を見て、墨を筆につけるや…これもやはり、一休禅師に負けないくらいの素晴らしい筆跡で


『  う じ ゃ げ な 』( 意訳 / そうだね!!



 と賛を書き込みます。…頓知の名人から蹴りこまれたキラーパスを見事、処理してやってのけました蓮如さん。

 …――商人が、何か諦めた様な顔をしたのは言うまでもありません。




■浄土真宗最高指者のたいせつなもの

 ある日のこと、一休さんが蓮如さん宅を訪ねたのですが…浄土真宗布教に忙しい蓮如は生憎の留守。仕方ないので一休さん、勝手に上がりこんで彼の帰宅を寝て待つことにしたのですが…。

 ちょっと横になるのに丁度良い枕がない。


 きょろきょろと部屋を見渡したところ、蓮如が普段から大切にしている持念仏の阿弥陀如来像が目に止まりました。


 『あぁ、良さそうなが見つかった



 さすがは一休禅師、言うことが違う。

 幾ら宗派が違えど同じ仏教関係者なのに、その阿弥陀如来像をひっつかむと…本当に枕に使って頭に敷き、蓮如の帰還を待つことにしました。

 多分、頓知諧謔に優れた一休さんのこと、帰って来た蓮如が何を言っても綺麗に切り返す言葉くらいは準備していたのでしょうけれど、真摯な仏僧が見たらまず確実に怒り出すような話です。



 しかし、そこは一休禅師と意気投合できる蓮如さん。布教から戻り、一回り以上年の離れた彼の悪戯を見るや否や、呵呵と笑いながらこう言いました。


『おっさん、わしの 売 道 具 で何やっとる。』


 大切な阿弥陀如来さまを商売道具と言い切った蓮如さんのユーモアには、さすがに一休さんも笑って起き上がったのだとか。



 世が世なら禅宗の最大派閥・臨済宗大徳寺の筆頭だった一休さんと浄土真宗本願寺派の最高指導者・蓮如さんの、戦国乱世の諸行無常を露とも感じさせないこのやりとり。

 マイクを向けられても通り一遍等のことしか言わない今の仏教関係者の皆様にも是非、この軽いセンスの良さを見習って貰いたいものです。
(何様だ今回の赤髭)

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