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"歴史痛"の看板に偽りなし?戦国トリビアシリーズ【第六夜】

JUGEMテーマ:コラム

戦国与太噺。導入部、となぜ素直に命名出来ない。(画像は斬?スピリッツより)


■五月六日のトリビア

  賤ヶ岳の七本槍筆頭、万夫不撓の勇敢振りで
  知られる福島正則。戦場で一度も臆したことは
       無いと豪語したが、奥さんだけはかった。

 

■賤ヶ岳の七本槍筆頭、槍と酒と女と短慮で二転三転したその生涯。

 『それがしは、内府(ないふ…内大臣(ないだいじん)の通称)殿にお味方いたす。大坂城に残された人質が気懸かりな諸侯は、すぐに帰られるが良かろう。
 
 そして治部
(じぶ。この場合は治部少輔(じぶしょうゆう)、石田三成のこと。)に媚を売るがよろしかろう。

 だが、拙者は武人である。妻子に後ろ髪を引かれて、どうして道を誤れようか!!

 たとえ妻子供が串刺しになろうが、徳川殿と共に三成と戦う所存である!!』
 

 1600年(慶長五年)、福島正則は徳川家康と、彼に従う諸侯の前でこんな啖呵を切り、覇気と忠誠のみなぎる口調で宣言しました。

 この言葉は、家康が豊臣家五大老の同僚・上杉景勝に『謀叛の兆しあり』と告発、親徳川派閥の諸大名と共に討伐軍を編成した際、その隙を突いて石田三成が挙兵し京都伏見城を襲った、という急報を受けて開かれた臨時軍議…世に言う『小山評定(おやまひょうじょう)の際に発したとされています。

 三成が討伐軍に参加している武将達の家族を大坂城に人質として捕らえており、家族が気懸かりで身の振り方を決めかね、浮き足立っていた諸大名はこの正則の一喝で腹をくくり、我も我もと徳川軍参加を表明。


 ここに、天下分け目の関ヶ原合戦で石田三成率いる西軍と対峙する徳川派閥の軍勢…俗に言う『東軍』が結成されることとなりました。

 いかにも槍働き一筋で出世した勇猛果敢な『賤ヶ岳の七本槍』出身、その筆頭格とされた福島正則の面目躍如たる気魄…――男前過ぎるにもほどがある値千金の言葉なのですが…。


 実は福島正則、いざ自宅屋敷の玄関を跨いでしまえば口が裂けてもこんなことは言える立場ではありませんでした。

  何せ、重症の妻家だったのですから。

 

 福島正則は1561年(永禄四年)、尾張清洲の町で桶屋を営む福島正信の嫡男として誕生。前回第五夜で御紹介した加藤清正より一歳年下でしたが、母親が豊臣秀吉の母・なかと姉妹…つまり秀吉とは歳の離れた従兄弟であったため、幼少時から小姓として秀吉の元で働いていました。
(ちなみに秀吉は貧農の出身だったため小姓は持っても男色に興味がなかったそうなので、『夜の関係』には至らなかったと思われます)


 1578年(天正六年)、播磨三木城攻めで初陣を飾った正則、十八歳でしかもはじめての合戦だと言うのに敵の首級を三つも奪い、これを皮切りに秀吉子飼いの武将として順調に出世していきます。
( ・(,,ェ)・)。oO ( ちなみに、三つの首級を挙げたのは良かったのですが、休憩中にうち二つは同僚に盗まれてしまったそうです。一度ならともかく二度も手柄首を盗まれた正則、思わず男泣きしかけたそうで…もうこの頃からすでにおっちょこちょいだったんですね。)

 そして迎えた1583年(天正十一年)、賤ヶ岳の合戦では敵方柴田軍でも歴戦の武将であった拝郷家嘉(はいごういえよし)を討ち取る大殊勲を挙げ、他の七本槍とは頭一つ抜けた所領五千石を拝領。
 その後も槍働き一筋で豊臣政権を支え、関ヶ原の合戦が起きた頃には尾張国(現愛知県西部)清洲二十四万石の大名となっていました。


 そして、この清洲城城主だった頃のお話らしいのですが…

 ある日、勤めを終えて帰宅した正則。『おう、今帰ったz…』と言い掛けた途端、臆気で背筋が凍りつき…玄関に一歩踏み込んだ途端、合戦場でも経験したことがないほどの強烈な気を感じました。



 そりゃあそうでしょう。

 当時、奥さんとして娶っていた徳川家康の養女・昌泉院(しょうせんいん)さんが頭に鉢巻を巻いて、薙刀を振り回しながら鬼の形相でい掛かって来たんですから。

 
 実は福島正則、性質の悪い酒癖の持ち主であると同時に女癖も悪かったらしく…血のつながりこそ直接ないとは言え、天下の徳川家康の婿となっておきながら、彼女をほったらかして別の女性と浮気をしていたらしいのです。( ・(,,ェ)・)。oO( 一夫多妻が当たり前な戦国武将に浮気もへったくれもないでしょうが )

 さぁ、これを察して怒ったのが奥方殿。
 嫉妬に狂い鬼となった彼女は、旦那が帰るや否やその不義を問い質し、難詰する前に暴力で訴えるという前代未聞の実力行使で抗議したというわけ。



 幾ら戦場では修羅の如くに勇猛果敢な福島正則も、奥方…しかも家康の娘であり、しかも刃物装備でぶち切れている状態の彼女には敵いません。

 結局、何の説得も言い逃れも出来ず、玄関はおろか屋敷の表まで逃げ出す羽目になってしまいました。

   

 このとき、正則は

『これまで俺は幾度も合戦場に出て敵と闘い、臆病に駆られることも後ろを見せたこともなかったが…とうとう、今回ばかりは敵に背中を見せる羽目になってしもうた。女の嫉妬というのは、本当に恐ろしいのう…。』

 と、額に汗しながら呟いたのだとか。



 なお、小山評定での『嫁さんが惜しくて武人が出来るか!!』の一喝もさることながら、本番の関ヶ原合戦でも先陣を切って大活躍した正則、東軍勝利へ大いに貢献したということで戦後は尾張清洲二十四万石から安芸広島・備後鞆(現広島県)四十九万石と所領が倍増、大出世を果たしたのですが…


 自分だけが浮気が出来ないというのは納得いかなかったらしく…新領地となった安芸広島で、こんな法令を出しています。



『夫や妻に内緒で浮気(不義密通)した者は、鼻を切る刑に処す。』



 ちょっと浮気をしただけで危うく奥方に鼻を斬り飛ばされるところだった福島正則、よっぽどかったんでしょうねぇ…(汗。


 

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